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みなさんこんにちは。kintone フロントエンドリアーキテクチャプロジェクト(フロリア)で、エンジニア兼スクラムマスターとして活動している村田(@mys_x101)です。

現在、フロリアには兼務も含めて約 30 人のメンバーが参加しています。フロリアは小さな 4 つのクロスファンクショナルチーム体制で、それぞれが独立したスクラムチームとして活動しています。

今回はその中のひとつのチームである、サイレントリリースを部分的に試みているチーム(Mira チーム)で取り組んだ、ソロプログラミング(以下、ソロプロ)とモブプログラミング(以下、モブプロ)を両立したスウォーミングの実践事例を紹介します。

スウォーミングとは?

まずはスウォーミングという言葉について説明します。

Swarming を直訳すると「群れる」です。ソフトウェア開発の文脈では 1 つの問題やタスクを皆で群がって解決するという意味合いになります。

scrum.inc では次のように定義されていました。

スクラムにおけるスウォーミングの定義とは?スウォーミングは、できるだけ多くのチームメンバーが同じ優先項目で同時に作業可能なときに発生します。その 1 つの項目が完了するまで、彼らはその項目にだけ取り組みます。

What is the definition of swarming in scrum? Swarming occurs when as many team members as possible work simultaneously on the same priority item. And they work on just that one item until it is done.

引用:[Swarming: How To Instantly Boost Your Scrum Team’s Productivity](https://www.scruminc.com/swarming-instantly-boost-scrum-team-productivity/#:~:text=What is the definition of,of items of differing importance.)

実践しているスウォーミングの紹介

Mira チームでは次のような流れでスウォーミングを実践しています。

1.スプリントの始めにプロダクトバックログアイテム(PBI)をスプリントバックログアイテム(SBI)に分割。優先度順に並び替える。

2.優先度の高い順から SBI の担当者を割り当てる。最も優先度の高い SBI に着手している担当者をキャプテンとする。

3.基本的にソロプログラミングで SBI を完了させる。

4.キャプテンからのモブプロ・相談・レビュー依頼があれば、メンバーは着手中の作業を止めて最優先で対応する。誰もキャプテンの作業を邪魔してはならない。