https://monstar-lab.com/dx/solution/howto-specification/

**「仕様書」はWebサービスやアプリを作るうえで開発者の説明書になるもの。**開発の要となる重要な要素だけに、作成に苦労している企画者やディレクターの方も多いかもしれません。

特に海外で開発する場合は言語や距離の問題で依頼者と開発者の間の意思疎通が難しく、仕様書の重要性がさらに高まるでしょう。しかし、これは仕様書さえしっかりしていれば国内であれ海外であれ難なく開発を行えるということでもあります。

そこで本記事では、海外での開発においてプロジェクトマネージャーを担当し、「Pho娘」という自社サービスの開発に携わった筆者が、重要視している仕様書作成の注意点をお伝えていきます。

まずは、過去の案件を例に、悪い仕様書・良い仕様書を分析していきましょう。

➡︎【資料ダウンロード】アプリ開発の企画~発注の教科書

仕様書とは? 設計書との違いは?

Webサービスやアプリの開発を進める際、「仕様書」という言葉を耳にすることが多いと思います。まずは、開発における仕様書の意味合いをおさらいしていきましょう。

仕様書とは**「どこにどのような機能を持たせるのか」「どこからどのように遷移させるのか」といったプロダクトのあるべき姿を記載したもの**。

受託開発の場合は受注側・発注側で一緒に協議しながら制作していくケースが多く、要件定義で定められた要求を満たしていることが求められます。

仕様書には複数の種類があり、「●●仕様書」のように目的や機能ごとの資料がさまざまな開発フェーズで展開されます。

仕様書と設計書の違い

「仕様書」と同様に、Webサービスやアプリの開発に欠かせないのが「設計書」。それぞれ意味合いや役割が異なるので、まずはその違いを整理しておきましょう。

「仕様書」は完成イメージを明確にした資料であるのに対し、「設計書」は完成するまでの制作工程を明確にした資料

つまり「こんなWebサービスやアプリを作りたい」という要求に対し、仕様書は着地・結果を示すもので設計書は制作過程を示すものということです。

➡︎【資料ダウンロード】アプリ開発の企画~発注の教科書

わかりにくい仕様書の特徴