https://logmi.jp/tech/articles/327655
水越:前任者が抜けることになったので、PdMを引き受けることになりました。前任者は育休というか、お子さんが生まれてお休みになると。「この中だったら水越さんですよね」ということになって、PdMが代わることになったんです。
自分が前任者のポジションになるのですが、PdMに向けられていた疑問というか厳しい目線が残って、自分が持っていたPdMへの期待が自分に返ってきて、先ほど言ったようなことをしなくちゃいけないんじゃないかというプレッシャーがやってきて、ヤバいと。ちょっとドキッとしてしまったんですね。
いろいろ引き継ぎはしてもらいました。エンジニアの引き継ぎもあったし、PdMの引き継ぎもありました。PdMの引き継ぎはけっこう淡々と教わったんですが、いざやってみるといろいろあるんですよね。
他のチームとのやりとり。開発チーム(とのやりとり)ですね。あとはテクニカルサポートといって、お客さんとのやりとりをしているチームとか、セールス。こちらもお客さんとのやりとりですが、テクニカルサポートは実際に動いているお客さんとのやりとりで、セールスの人はもうちょっと売り込んだりする人なんですけれど。そことのやりとりがありました。
前任者は意外と自然にうまくやっていたらしく、そんなに大変なことをしているとは思っていなかったらしいんですけれど、私にとっては十分に大変で、「この職場のPdMというのはこういうことか」とわかってきました。これもちょっとドキッとしたことです。
先ほどの3冊ぐらいあった書籍も買ってみましたが、具体的にはよくわからなくて。
(このセッションのスライドの)最初に書いた読書会ですね。当時は1個前の本の読書会でしたが、月1の社外読書会で軽く相談してみたら、「プロダクトオーナーとかプロダクトマネージャーになるんだったら、インセプションデッキを作るといいよ」と言われて、「なるほど」と思って。すぐには(とり)かかれなかったのですが、今になって効いてきている。大感謝です。
自分なりの方針を決めようと思って、先ほどのプレッシャーの一部ですが、自分に返ってきた期待で、プロダクトの方向性は決めなくちゃいけないのと、あと、今まで開発とか作業のスコープは「来たらやる」みたいな感じがあったので、そこもやっていられないというか。
プロダクトマネージャーを引き継いだけれど、「まだ新米だから」と言い訳にして、(開発や作業を)減らしていくしかないなと思って減らしていきました。
対応1がプロダクトの方向性を決めなくちゃ(いけない)ということで、「週1回30分チームでお話ししましょう」ということをやって、話してみて。話すといろいろ意見も出て自分の考えがまとまってきて、ちょっとずつプロダクトの方向性が定まりつつあるというのが今です。
決まっていなかったのが、顧客企業の規模。大規模、中規模、小規模でぜんぜんやることが違うんですけど、どこなんだと。あとはわかりづらいかもしれませんが、「管理画面で細かい設定なんてしないでいいですよ」というプロダクトなのか、「なんでも設定できるので調整してください」というプロダクトなのかはけっこう違うと思いますが、そのあたりも曖昧だったので、議論をしています。
あとは、私たちのサービスはレコメンドサービスですが、特にAmazonなどのよくできているサービスをいろいろ見て、「レコメンドサービスで受けた、いい体験とか悪い体験はどんなのですか?」ということを話して、方向性を絞っているというか、決めているところです。
インセプションデッキ(について)も数ヶ月経って思い出して、みんなで作成しているのですが、盛り上がりながら作っています。「やらないことリスト」とか作成すると、「本当にいいんですか?」みたいな感じで盛り上がっています。
近い話スコープを減らすという方針もあったので、できるだけ同時に動かさない。1個流しにするようにする方針で動いていて。PdMとしてどれかを優先するという意味で、1個流しになるように優先事項を決めることをやっています。複数が動いているとどれもなかなか終わらなくなってしまうので、1個ずつ終わらせようとやっています。