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司会者:本日の登壇者はこちらの方々です。今回はテスト・アライアンス事業部の事業部長である石原さんと、エンタープライズ品質サービス事業部金融ソリューションサービスグループの副部長である畠山さんの2名にご登壇いただきます。Q&Aコーナーのファシリテーターは、グループ開発事業推進部長の篠原さんに務めていただきます。
登壇者の石原さんは8月3日に『この1冊でよくわかるソフトウェアテストの教科書』という本を発売されました。先ほどAmazonを見たらソフトウェアカテゴリでベストセラー1位になっていました。今回そんな方々のお話を聞けるのが個人的にはすごく楽しみだなと思っています。
ではさっそくですが、発表に移りたいと思います。篠原さん、石原さん、準備をお願いします。
篠原新治氏(以下、篠原):バルテス株式会社 グループ開発事業推進部で部長をしています篠原と申します。現在181名の方にご参加いただいています。お申し込みは300名を超えています。本当にありがとうございます。
上流工程は品質の確保に重要となりますが、上流工程でいろいろ改善をしたいなとお悩みの方もいれば、下流工程になってから「あ!」という気づきを実体験としてお持ちで、今日の勉強会を通じて今後の実務に活かせるところを持って帰りたいなと参加していただいている方もいると私たちは感じています。
前半のパートでは、石原からコツや考え方をお伝えして、後半は畠山から実際の事例として私たちの経験を踏まえた対策のポイントをお話しするかたちで進めていきたいと思います。
バルテスという会社を今回で知ったという方、名前を聞いたことがある方、いろいろいると思うので、私から簡単に自己紹介をしたあとに石原にバトンを移したいと思います。
あらためまして、当社はバルテス株式会社といいます。社名の由来は「Value created through Testing」で、2004年にソフトウェアのテストを通じて世の中のソフトウェア品質の向上を支えていこう、社会貢献をしていこうと設立しました。
おかげさまで現在19期目に入っています。私は入社して11年目ですが当時は100名そこそこだったところがグループ会社も4社増え、エンジニアの従業員も700名を超える企業体というかたちで東京・大阪・名古屋・福岡を中心に各事業会社さま、SIerさま等の開発工程におけるテスト・品質の部分を支えさせていただいている企業です。
特徴は画面左側の社名の下ですね。「国内で初の」というところですが、ソフトウェアテストにはJSTQBと呼ばれる資格があります。そちらの親団体であるインターナショナルのISTQBのGlobal Partnerという認定を国内で初めて受けたテスト専門企業が当社です。
先ほど紹介いただいたとおり、『ソフトウェアテストの教科書』などの出版事業や、各IT向けのサイトでの寄稿なども行ったりしています。
私たちの事業領域ですが、テストを通じてというところはブレず、特徴として青いソフトウェアテストの部分だと、特に製品・ドメインを問わずに幅広い領域でのご支援が可能です。
今日参加していただいている方々の中にも、Web開発の方、エンタープライズのいわゆる業務システムを担当している方、組み込み、IoT系の方などさまざまいらっしゃるかと思いますが、今日のこのあとのお話は、これまで経験してきた中から特に金融・業務システムの部分にフォーカスを当てたいと思っています。
私たちは現在、年間2,600ぐらいの開発プロジェクトにエンジニアが参画しており、経験・ノウハウ・ナレッジを溜め込んでいっているので、なにか1つでもお役に立つものがご提供できるのではないかと考えています。
そのほかは教育の支援だったり、昨今はセキュリティも品質の1つと謳われている時代なので、セキュリティ診断やWAFと呼ばれるWebアプリケーションファイアウォールの自社開発提供、テストの自動化に向けた「T-DASH」というものもご案内しています。
このようなかたちで品質にフォーカスを当てた企業活動を行っている中での事例を、このあと石原と畠山からお伝えしたいと思います。では石原さんよろしくお願いします。