https://logmi.jp/tech/articles/326796
川瀬圭亮氏:みなさんはじめまして。川瀬と申します。本日僕からは「大企業向けSaaSの開発PMと導入について」を共有させてもらえればと思います。
(スライドを示して)まず自己紹介ですが、川瀬圭亮と申します。Twitterは@Kesuke2という名前です。会社はMNTSQ(MNTSQ, Ltd.)で、M・N・T・S・Qと書いてモンテスキューと読みます。非常にわかりにくいのですが、MNTSQという名前からちょっと想像できる方もいるかと思いますが、法律関係、契約関係のSaaSを提供しているスタートアップです。そこでPM、プロダクトマネージャー兼プロダクト開発のチームのマネージャーを担当しています。
キャリアとしてはずっとプロダクトマネージャーやプロジェクトマネージャーを担当していて、国内外のBtoB、BtoCプロダクトを業種問わずいろいろ経験してきた感じです。サイバーエージェント、(次のキャリアの)オンラインの教育系のWebサービス「Quipper」がリクルートに買収されて、リクルートで「スタディサプリ」のプロダクトマネージャーも担当していました。
その後にLINEに移って、チャットボットやメッセージングAPIや、API周りのプロダクトマネージャーを担当した後にGoogleに行きました。Googleではこれまでとぜんぜん違いますが、Google Pixelというスマートフォンのオペレーションや、GoogleマップのAPAC(Asia‐Pacific)のオペレーションを担当していました。今はMNTSQでプロダクトマネージャー(をしている)という感じです。
エンジニアバックグラウンドやデザイナーバックグラウンドというわけではなく、本当にずーっとプロダクトマネージャー、プロジェクトマネジメントを担当してきた感じです。
(スライドを示して)まず、「そもそもMNTSQって?」というところから紹介します。弊社は知名度がぜんぜんありません。そもそも何をしているかというと、実は日本を代表する大企業に、基幹システムのSaaSを提供している会社です。
(スライドを示して)ホームページからちょっと抜粋をしてきました。左側の導入実績を見てもらえればと思います。本当に日本を代表するような企業で、かつ業種問わず、例えばENEOSさんや、コマツさん、トヨタさん、三菱商事さんなどの大企業に基幹システムを提供しています。
具体的にどういうプロダクトかというと、契約締結前後の世界をマネージするSaaSを提供しています。契約書作成支援サービスだったり、「法務部や知財部の契約の審査の速度と品質の両方を上げたい」というお客さんに対して、契約の審査プラットフォームを提供しています。
それから、契約を結んだ後もきちんとリスクを管理したいという観点から、契約を管理するプロダクトを提供しています。そういうプロダクトを横断してデータベースでコアのナレッジを蓄積して、それを検索やサジェストで、基幹システム全般、契約締結前後について提供している会社です。
契約のシステムですが、法務部・知財部だけではなくて全社的に関わっていく、かつ、こういったナショナルクライアントに導入しているので、かなりプロジェクトが大きいものがほとんどという感じです。
(スライドを示して)1社1社の導入が大規模で、とにかく人が多いです。導入だけでも数十人のステークホルダーがいて、1つの会議に対して先方で数十人出てくることもざらにあります。弊社側もそれなりにきちんと体制を組んで挑んでいるので、ステークホルダーが非常に多いです。
ユーザー数で、toCでは数千万人を余裕で超えるようなプロダクトもあると思いますが、toBにおいても1社で数万人を超えることもけっこうあるプロダクトです。
さらに、ケースが多いです。まずは権限管理を含めたアカウント管理です。上長の中で「この人は見られていいけれどこの人はダメ。だけど、こういうケースでは見られていい」というように、本当に組み合わせ爆発的なケースがよく起こります。
あとは個社ごと、支社ごと、部署ごと、それからグループ会社もあったりするので、そういうところで「こういうふうにカスタマイズしたいんや」という要望をたくさん受けたりもします。
ほかには、各社ごとの利用機能も異なります。主要プロダクトを4つ提供していますが、その中でも「これとこのプロダクトだけを使いたい」というケースもあったりします。あとはオプションで、「DocuSign」という電子署名のサービスとの連携や、クラウド・ストレージ・サービスとの連携も提供しているので、オプションも10個以上ある状況です。