https://zenn.dev/kato_k/articles/6301d35b3d8d3c
VSCodeのJune2022 Updateが正式に公開されました。 本稿では、アップデートと同時に公開されたVisual Studio Code Serverの使い方について解説します。
VSCode Serverの概要については、下記記事を閲覧ください。 (窓の杜)https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1423348.html (公式)https://code.visualstudio.com/blogs/2022/07/07/vscode-server
Code Serverは将来的にVSCodeのcode(1)に統合されることを念頭に設計された機能で、ChromeなどのWebブラウザーをVSCodeのフロントエンドとして利用します。
これまでもブラウザーの中で完結するVSCodeとしてvscode.devやgithub.devを利用できましたが、code-server
はあくまでコンピューター上で実行されているのでLanguage serverなどの外部プロセスを利用する拡張なども利用できます。
また、vscode.devからローカルのサーバにアクセスが可能になるトンネリング機能をサポートしているため、サーバーを開発用のDockerにインストールして別のマシンのvscode.devからアクセスするといったことが可能になります。
トンネリング機能のみPrivate Previewとしてアクセスをリクエストする必要がありますが、ローカルにサーバーを建てるだけであればwaitlistに登録することなく利用できます。
基本的にすべての手順は下記ページにあります。正確な情報が知りたい場合、こちらを参照してください。
下記スクリプトをダウンロード後実行するだけで、インストールが完了します。
途中、管理者権限を要求されます。インストール先→/usr/local/bin/code-server
$ wget -O- <https://aka.ms/install-vscode-server/setup.sh> | sh
code-server
コマンドにPATHが通っていることを確認してください。
また、~/.vscode-server
・~/.vscode-cli
ディレクトリが生成されています。任意で削除してください。
トンネリングサービスはまだ一般に公開されていませんのでサーバーをローカルにのみ公開する方法を紹介します。
$ code-server serve-local
ライセンスに同意するかのプロンプトが出るので、同意してください。軽く読んだ限りだと、アプリケーションの画像などを公開することを制限するような文言は見られませんでした。--accept-server-license-terms
オプションをつけると、ライセンスに同意したものとしてサーバーが起動します。
ログに下記のようなメッセージが表示されます。URLにローカルからアクセスするとVSCodeを利用できます。Web UI available at <http://localhost:8000/?tkn=0e6b04be-fdf2-4392-b2bf-07ffd7d90143
>
Ctrl-C
でサーバーを終了できます。カーソルの描画がおかしくなる場合はreset
コマンドを実行してください。
その他のコマンドは$ code-server -h
から確認できます。