https://zenn.dev/shin_semiya/articles/d22d1c6f76f4d6
tokorotenさんのツイートの「大本営」という部分。 「我々は勝っている、我々は価値がある」という常勝の発表を社内向けに繰り返す上層部というニュアンスで大本営が使われているように見えます。
そもそもなぜ「大本営」なる組織が必要になるのでしょうか? 体感では40人程度の組織までは、大本営なしでも組織は機能します。 ところが100人を超えたあたりで抽象的な問題を扱い、非抽象的な問題に転換するための組織である「大本営」が設立されます。
はいここから私の仮説。
大体こちらの通り、一般の人は抽象度が高い問題を抽象度が高いまま扱うことができません。
ではどうするかというと「司令部」で抽象度が高い問題を分解して、抽象度が低い具体的な問題にまで分解した後、現場部隊に手渡す形になります。 この分解を行うために「司令部」は存在します。
またこういう不安を不安耐性のない従業員に感じさせないために、景気の良い発表が必要になります。 「本当に我々はうまくいっているのか?イケイケなのか?この会社に自分はいて大丈夫なのか?」 この不安を取り除くため、司令部は景気の良い発表を繰り返します。このため「司令部」は「大本営」となります。
(あるSaaSビジネスの会社だとして) 「従業員数の多い企業向けにこういう機能を作れば刺さるはず」という企画があったとします。 自分達のプロダクトにその機能を追加した上で、営業部隊には顧客先に営業してぶっ込んでもらう。 ぶっ込んでもらってARRを爆上げすることがゴールです。 この大きな仕事の単位をあとで扱うために「プロジェクト」と呼称しましょう。
この企画を作る前の段階では抽象度は高いですし、このレベルでも抽象度は高いです。 なにしろ個人個人がどうすべきか?が具体的にイメージできません。
なのでプロジェクトの問題を分解していきます。
前段階としてインサイドセールス部隊は架電しまくって見込み顧客リストを作り、開発部隊は完了目標日までにその機能を実装させます。 営業は機能がプロダクトに追加された段階で営業しまくるとします。
するとこういう形にすれば、極めて具体的で抽象度の低い目標にブレイクダウンすることができます。