https://note.com/kosukemori/n/nf5e5d9263580

こんにちは @kossmori です。アメリカのスタートアップでプロダクトマネージャーをしています (アメリカ市場のグロースを担当)。普段からクオーター毎に組織のゴール設定をしてるのですが、相談を受ける機会が増えてきたので、ゴール設定の極意について書いてみようと思った次第です。テンプレに関しては最後のほうに記載してます。

ゴール設定は成功への設計図

適切なゴール設定はスタートアップの成功に不可欠です。ハイパフォーマンスなチームやスタートアップの絶対条件であり、成功に近づくための取り組みをまとめた設計図なんです。

レシピと食材と実行できる環境が無ければ料理が作れないのと同じで、正しいゴール設定には正しい材料が必要です。

適切なゴール設定の3つの要素

適切なゴール設定とは、大きく分けると以下の3つが満たされている状態です。

・適切だが野心的な目標を設定することができていること (Objective)・目標に対する実行プランを描き、行動に移せること (Milestone)・それを達成する能力、リソースを用意できていること (Feasibility)

要は SMART ゴールですが、シンプルなはずなのに機能しないのは、どれか1つでも設計が不十分だと全てが成立しなくなるからなんです。

設計ミスの5つの要因

設計ミスの原因は、ほとんどの場合以下の5つのどれかが欠けていることによります。

・自身でコントロールできる出来事と、外的要因に左右される出来事の区別

これが何を意味するのか、ダイエットに例えて説明してみようと思います。

「10キロ痩せる!」

これを正しいゴール設定の視点で深堀りしてみると、かなりの間違いが見つかります。

ゴール設定の間違い その1:

自身でコントロールできる出来事と、外的要因に左右される出来事を区別できていない

人間の体は、水分、脂肪、骨、筋肉などで構成されています。まず、「10キロ痩せる!」という宣言は、4つの構成要素に対して何をどうしようとしているのかが分かりません。骨を10キロ減らしても、水分量を10キロ減らしてもゴール達成ですが、多分死にます。そうなると、脂肪を減らすか、筋肉を減らすかのどちらかになりますが、実はどちらもあなたが直接コントロールできる出来事ではありません。なぜでしょうか。