https://tomoima525.hatenablog.com/entry/2021/12/20/074026
ツイッターで偶然見かけたプロダクト開発に関する一連のツイートが、プロダクトチームと経営陣、あるいは開発メンバーやプロダクトマネジャーの間に起きる摩擦を見事に言語化していました。
As they grow in size, teams within megacorps and startups tend to implicitly bias more towards Project Thinking and not enough Product Thinking.Product Thinking is a mindset and a process that, once you see, you cannot unsee it.Product Thinking, Project Thinking, a thread: pic.twitter.com/rbY80wTVgE
このスレッドに感銘を受け、プロダクト開発に関わる全ての人が知るべきと思いツイート主である Shareyas Doshi さんに日本語で翻訳させてくださいとお願いした結果、快諾いただいたので訳しました。
Shareyas Doshi さんは Stripe, Twitter, Google などでプロダクト開発をしてきた方で、他にも大変参考になるツイートを連投されているので、ぜひフォローしてみてください!
読みやすいように節を分けています。
それではどうぞ。
大企業やスタートアップのチームは、規模が大きくなるにつれて、知らぬうちにプロジェクト思考に偏り、プロダクト思考が欠ける傾向があります。
プロダクト思考は絶対に忘れてはならない心構えでありプロセスです。
プロダクト思考とプロジェクト思考について、このスレッドで整理してみましょう。
過去数十年にわたり、インディビジュアルコントリビューター(IC)やリーダーとして働いてきた経験、また多くの急成長したスタートアップのアドバイザーとしての経験から、創業者、CEO、幹部、そしてわたし自身も以下のようなことについて心配するのをよく目にしてきました。
創業者/CEOs/役員 - わたしたちのチームは大きな視点が足りない - 顧客との接点が失われている - わたしたちは受け身すぎる。ニーズに対して予見できていない - 製品ローンチは多いが、期待するような成果がでていない - 期待したものをリリースできているかわたしが詳細を確認しないといけない - ローンチ後のレビューでプロダクト品質がないがしろにされている
また一方で、キャリアの大部分をプロダクト開発の現場で過ごし、何百人ものプロダクトマネジャーやそのマネージャーを管理・指導してきた経験から、わたし自身、そして他の IC やマネージャーが以下のようなことについて心配しているのをよく目にしました。
プロダクトマネジャー/デザイナー/エンジニア - 長期的な視点をもてというが、短期的な結果をもとめられる - 大口顧客の CEO への要求がロードマップを台無しにする - プロダクト開発の初期段階には不要な融通の効かないプロセスがある - 高品質のプロダクトをローンチすることを期待されるが、そのための時間は与えられない - ローンチ予定日を遅延させるとトラブルになる
わたしたちは皆、顧客のために大きな価値を創造し、会社のビジネスを成長させ、良い影響を与えたいと考えています。なのにこの仕事特有の複雑さはどうして上記のような相反する「真実」を生み出してしまうのでしょうか?
その答えの少なくとも一部は、しばしば互いに異なる言語で会話しているにもかかわらず、そのことに気づいていないという状況にあります。一方がプロダクト思考、他方がプロジェクト思考であることを認識することなく、瑣末な事柄をわたしたちは争っているのです。